2004年11月14日
佐渡ケ嶽部屋(ちょっと修正済み)
稽古の後は、琴ノ若関はじめ琴光喜・琴欧州・琴奨菊・琴春日・琴冠佑関らと記念写真を撮らさせていただくことができました。場所中なのに、全くもってありがたい話です…
さて朝稽古ですが、8時過ぎに合宿所に着き、稽古が始まるのを待って土俵脇の座敷に案内されると、いきなり琴欧州関が目の前にいて驚きました。あまりに近すぎで「欧州関のケツで視界がいっぱい」って感じ。欧州関は腰を落としてスリ足をかなり長い時間かけて(30分くらいでしょうか)、ヒザの調子を確認するかのよう熱心に行ってました。これはかなり疲れる稽古のはずですが、良く見ると大腿筋・大臀筋が以前よりさらに発達しているように見えました。
数日前に朝青龍との出稽古でヒザを怪我したと聞いていたので心配していましたが、見た感じ問題ないようでした。稽古の後で嫁が「ヒザは大丈夫ですか?」と聞いたところ「ダイジョウブデス」と答えてましたが、本当はどうなんでしょう??
日本語も「ほとんど日常生活で問題ないんじゃないの?」と思えるほど上手でした、稽古中も相手の力士と一番ごとに細かく確認しながら稽古してました。
琴ノ若は、「菊(琴奨菊)は(腰が)高い!」とか「もっと低く行け!」とか、ほとんど親方代行をしていました。ヒザの調子もイマイチなのかもしれません。現在入院中の親方は、それはそれは厳しい方だそうで、それに比べれば「若関は優しすぎる」という話も聞きましたが、聞こえるか聞こえないか判らない小さい声で指導される方が、私には「怖いぞ」と思いました。私の経験では、大声を出す激情型の指導者は実はあまり怖くありません、怒鳴ることで一杯で「全力で練習しているのか」「手を抜いているか」を見抜けない場合が多いからです。一方、物静かな指導者は集中して見ているタイプが多く、選手としては手を抜けないのです。
話がそれました…
取り組みの早い(番付が下の)力士が抜けてから、本格的に関取衆の稽古が始まりました、場所中なので「軽め」だったそうですが、短時間に集中して稽古しているのが素人目にも判りました。まさに目の前で見れたので、その「瞬発力の鋭さ」「当たりの激しさ」には驚くばかりです。カラダも筋肉質で、ただのデブではないことは一目瞭然でした。力士の体脂肪は幕内力士平均で23.5%と言われており、私が太っているときとあまり変わりません(^^;
一通り稽古が終わると、なんでしょう日本相撲協会錬成歌かな?土俵を囲んで歌を全員で歌い、最後に合言葉「一つ、ありがとうという感謝の気持ち」とか色々な教訓を全員で読み合わせて稽終了でした。これは佐渡ケ嶽部屋だけなのか、全ての部屋で行われているのかは判りませんが、なかなか良い感じです…
稽古が終了後、食事(ちゃんこ)の仕度(配膳)のため一度稽古場から出されます。その際に、琴光喜・琴ノ若・琴欧州・琴奨菊・琴春日・琴冠祐関らと記念撮影をさせていただきました。
そうこうするうちに、ちゃんこの仕度ができ、呼ばれて席についていただきました。すぐ近くで、風呂から上がった若関がちゃんこを食べてます。一杯二杯と食べていると、欧州関も風呂から上がってきました。嫁はもう、そっちの方しか見ていません。我々がチャンコを食べている間は、若い力士が後ろに立っていて、チャンコを食べると間髪入れずに「もぅ一杯いかがですか?」と言ってきます。去年はこれを欧州関がやっていたそうです。見られているので、とにかく急いで食べました。早く食べないと彼らが食べれないようなのです…
朝から食べないで稽古するので(食べたら稽古にはならないでしょうが…)、おそらくハラペコでしょう。そんな訳で急いで食べましたが、味はアッサリしていて幾らでも食べられる感じです。お腹が一杯になっても、不思議と食べられます、さすが佐渡ケ嶽部屋伝統のチャンコという感じ。佐渡ケ嶽部屋のチャンコは「塩」「味噌」「醤油」「キムチ」の4種類あり、キムチも旨いそうですが、塩もなかなか。今日はチャンコ番が上手な方だったそうで、招待していただいた人も「うまかったでしょ?」と自信満々でした。特徴としては、白菜ではなくキャベツが入っていること、鶏肉が柔らかいこと、やっぱり大きめのブツ切り、ゴマの香りがホンノリとピリ辛でアッサリ味だということでしょうか? 同じ塩でもバリエーションは数種類はありそうですが…
さて稽古を見学・チャンコを食べた後は、午後からは本場所初日の観戦です…
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この記事へのコメント
稽古の詳しいレポート、とても楽しく拝見しました。
相撲練成歌と部屋五訓、いいですよね! 初めて聞いた時はびっくりしましたけど・・・(笑)。
またお邪魔しますので、宜しくお願いしますv